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【34】あめが喉につまった話2
(※昨日のブログの続きです)
バットを振ったと同時に喉にスルスル入っていったあめ。そのあめは、人間が生きる上で必要不可欠な「呼吸」を苦しくさせました。
感覚的には、通常の呼吸の半分くらいしかできない感じ。あ、ここの半分って、「まだ半分あるじゃん」のそれじゃないですよ。「もう半分しかないじゃん!おれのアルフォート!ふざけんなよ!」ぐらいの勢い。英語でいえば「a little 」じゃなくて「little」。アルフォートはホワイトチョコレートがくそ旨いんですよ。
で、苦しむ。「ンァッ!?フォ…」みたいな感じ。どうも叫べそうにないので(叫ぼうとしたら喉が圧迫される)、2階の部屋を出て1階の母にか細い声で呼びかける。
「アメが…喉に…!」
最初はよくわからん顔をしていた母が、途中から「あ、こいつやばいわ」みたいな顔になる。そしてついさっき帰ってきていた父にも伝え、なんやなんやと大慌て。
父氏はリビングの引き出しに入っていた「家庭の医学」なるものを取り出してきた。広辞苑みたいに分厚いその本に書いてある指示に従う。が、背中をたたいたり、腹を突き上げたりしてもらうが全然アメは出てこない。しつこい男は嫌われるぞ。
で、意を決した両親は、
「病院に連れていくか…!」
かくして、ぼくは母車によって地域で一番大きい病院へ連れていかれることになった。たしかあのときの母の車はトヨタのヴィッツ。「ふん、ざまあねえな」と僕のことを嗤っている。燃料タンクにアメ入れてやろうか???
https://youtu.be/n1H_aqNgA0Y:embed (悲しい理由で夜に駆ける)
で、車の中の僕はもう完全にパニック状態。ワニワニパニックと同じくらいでしたね。
(え、俺こんなんで死ぬの…?)
(絶対10年後には笑われてるやん、末代までの恥だろ)
(阪神が悪い)
など悪い予感しかしない。
か細い声で言った言葉といえば
「首切らなきゃいけないのかな」
「ちゃんとつながるのかな」
「なんか喉に装置を通さなきゃいけないのかな」
という恐ろしい言葉たちである。だって首につまったものなんて切ってとるしかないじゃないか。小学生のときのぼくの想像力なんてそんなもんである。
あまりに泣きじゃくり、病院までの道は本当に絶望していた。
ということでまた長くなってしまったので、つづきはまた明日で。
読んでいただいてありがとうございます。