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【35】あめが喉につまった話3

(※昨日のブログの続きです)

車の中で絶望しながら、来るは日赤病院。「首切ったら何でつなぐんだろう」とかもう首を切られることしか少年は考えていない。

 実際、お医者さんの前に行ったときも

「首切るの!?どうなるの!?!」とひたすら泣きじゃくっていた。しかし嗚咽をしようとするとのどが痛いというなんとも悲しい事態である。

https://youtu.be/N2oY8Tx1O98:embed (確かに首が見えない)

 で、お医者さんが首を触って確認してみる。

両親は「どうなんでしょう…」と聞いてみる。「何も言わないで言わないで言わないで×100」と思いながら耳をすます。

すると。

「まあ、そのうち溶けるから大丈夫ですよ笑」

と言われた。

「へ?」

あのときはまじでみんな拍子抜けでした。どうもあめくんは食道でつっかかったようで、

「まあいまはしんどいでしょうが、呼吸はできてますから大丈夫です。朝起きたらもうなくなってますよ」

とお医者さん。

「まじですか!?!なにもしなくていいの!?」

そう叫びたくなる気持ちだったが、あいにく叫べる状態ではないため、

「ホ,ホントデスカ、、ヨカッタデス…」

と細々と言った。むしろ逆を疑ってしまうくらいだった。逆というのは、ドラマとかであるじゃないですか。このあと「ちょっとご両親だけ残っていただけますか」といわれ、

「実は…首を切るしかありません」

とかいう場面。「いまは安心させたいだけじゃないのか!?」と。小学生よ、もっと素直になろう。

 もちろんそんなこともなく、とりあえず息も絶え絶えに帰宅。圧倒的スピードで就寝。寝れば起きているよりまだ楽だろう。

 「こんな状態で寝れるかな」と思ったが、わりと気づいたら朝になってました。

「ない!のどにつっかかりがないぞ!!!」

オオー!果たして僕は生還した!すぐそこまで来ていたかに見えた天使を「アッチイケ(/^^)/」と追い返し、「よかった…」とつぶやいてみる。

 なんとかなってよかった。てかバット振りながらあめなめたらだめだ、とか色々思いながらも安堵。さすがに少し違和感が残っていたが、それも気づかぬうちに消えていた。

 よかったよかった。