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【4】ギターは痛い
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「痛み」。
それはだいたいの人々によって忌み嫌われるものである。ただ痛みというのは異常が起こっているという身体のサインであり、「治さなあかんで」と言ってくれている。知らぬ間に包丁で切られていても痛みを感じなければ大したことはないし、「昨日も包丁で切られてさ~」と翌日友達に話せばいいだけの話である。
現実はどうかと言うと、たいてー僕は痛みに耐えてしまって、あとあとめんどくさくなるということが多い。
ことギターではどうか?アコースティックギターに触って最初にびっくりするのは、まあ弦の痛さである。
鉄弦。
いや鉄ですよ鉄。元素記号だとFe。いや硬ぇよ。ちなみに化学で毎回のように赤点をとっていた僕に、他に披露できる化学知識はもうない。
まあその鉄弦というのは細いわけで、プニュプニュの指に食い込んで行く。しかも最初は指がプニュプニュなせいでなかなか鳴らず、プレイヤーも全力で押弦してしまう始末である。
その結果どうなるか。5分後には「ふざけんなよ!!」とギターは投げ出され、高く宙を舞う。風呂で弦が当たっていた部分に痛みを感じる。痛みというのは感じてみなけりゃわからないものなので、ベテランの演奏を見ると楽~におさえてるように見える。
が、実際はその人たちも弦を押さえ、指が硬くなり抵抗がなくなる、という流れを繰り返してきたのだ。
かくいう僕はMなので、跡がついた指を見ては「ウヘヘ、今日も練習したぜ」とただ満足げにしたいたような気もする。