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【56】片方の目が白内障になりますた
これは春の話で、結論から言うと手術してちゃんと治療は完了しております。そのいきさつを書いておこうと思います。
「おりょりょ」と思ったのは会社の健康診断のときです。視力検査でございますね。私はメガネを普段からかけておりますが、右はまずOK。
ところが左。
「ん???」
何やら白くぼやけていらっしゃる。なんやこら?ワイの目にはそんなフィルター機能あったやろか?
いやもちろんない。この逡巡、時間にして0.01秒。視力検査をしてくださるおばさまは気づかぬ。
とりあえずなんとか目をかっぴらいて、できるだけランドㇽト環の開いている向きを答えていく。しかし明らかに、右目のそれとは違って判断が遅い。
「ンア、、左すかね。。」
「エト、右、あ、上!」
文字にするとクッソ怪しい。もちろん実際も怪しい。さっき右目の検査で答えていたときのスムーズさはどこへ行ったのだ? オバサマもやや怪訝な顔をしていらっしゃる。
「以前から左のほうが右より悪いですかー?」
「そうですね、、」
まあ確かに前から左右の視力には差があることはわかっていた。いつもすこし右目のほうが良く、メガネの度もその分 左を強くしてもらっていた。
しかし何やら今回は様子が違う気がする。なんとかそれなりな感じで検査自体は終わったが、見え方に違和感があったのは間違いない。
何というか、左目でみると縁の部分がなんとなく白くぼやけている。銭湯にいるかのようだ。この「銭湯にきた普段メガネのひと」ほど頼りない存在はこの世になかなかいない。メガネを外し脱衣所から浴槽へのドアを開けたはいいものの、低い視力に対しているのは湯気でモワモワ♨した世界。いったいどこが通路で、体洗うのはどこで、浴槽はドレジャ???みたいな状態である。その瞬間は世界で間違いなく1番弱い自信がある。
しかもどうもピント調節機能もずいぶんと弱いようだ。左目だけでみると世界がぼやけている。
「なんなんだ…」
あとの検査はよく覚えていない。あ、身長はなぜか縮んでいたのは覚えている。ハイ?
力なく検査会場をあとにする。
これ難しいのが、普段の生活はもちろん両目を使って生活するという点。そうすると片方がおかしくても、もう片方がけっこう補ってくれる。なので、正直 日常生活であまり困ることはなかったし、それまで左目だけでみると違和感があることに気づかなかった。人間の構造に助けられていたっちゃいたのである。うーむホモサピエンス。目玉おやじって大変なんだな。
ということで検査後にすぐ眼科に行ったというわけではなかった。おかしいなら視力検査で何やらひっかかるものではないかとも思っていたので、一応 通過したから「そういうもんかね、左目だけ視力下がっちゃったのかな」とそのときは納得してしまった。というか無理に納得してしまった。
しかし正直、モヤモヤがなんとなく消えなかった。左目のモヤモヤも、心のモヤモヤも。このモヤモヤは単純な足し算ではなく、掛け算であるモヤモヤ×モヤモヤ。うお、これは「モヤモヤさまぁ~ず」よりモヤモヤしてそうだ。今なら三村さんと大竹さんが、「君、いいモヤモヤ持ってるね」と言ってくれそうだ。もちろん意味不明である。
そんなとき、YouTubeを見ていると、普段からよく見ているこの方の動画を見つけた。
お、「ゆゆうた」氏だ!華麗にピアノを弾けるのに、全力でネタ路線へ突っ走っていく彼が私は大好きである。
で、見ていると、関連動画にこれがあがってきた。
そういや、なんかしばらく前に「手術うんぬんかんぬん」みたいなこと言ってたな。確か目の病気じゃなかったか?
ということで視聴してみた。
…。
……。
………。
「これ、俺の症状と同じちゃうか!??」
どうもゆゆうた氏は、視界がぼやけてきてピアノを弾くのに支障がだいぶでてきたそうである。それで手術する決心をしたとのこと。
もしや。
自分も右目にフタをしてみて、左目だけで見てみる。ウーム、まさにゆゆうた氏の言っている状況と酷似しているようだった。視力が下がったというより、目 自体の機能がどうもうまく働いていないのではないか。
そしてなんとなく手鏡で目を見てみると、びっくり仰天。
なんか白い綿みたいなのがうっすらと浮かんでいるではないか!!!!
「ほあーーーーーーーー!!!!!!」
自分が太平洋沖に一人で浮かんでいたならば間違いなく全力で叫んでいた。日本の九十九里に漁にでているおっちゃんも、ハワイでゆったり過ごしているお姉さんも「うるせえよ」とつぶやくレベルである。
しかしそこはアパートの一室だったので、思わず戦慄するだけだった。漫画とかでよく見る「…ッッ!!」という感じ。
調べてみると、それなりに症状が進行していると、目に見えて視界をぼやけさせているものが認識されるようになってくるとのことだった。
「これは、、白内障かもしれんなあ。。」
と深く落ち込んだのは言うまでもない。だってゆゆうた氏なんか手術するとか言っている。どうも点眼薬などで治療できるものではないらしく、完全に復帰させるためには手術をするしかないのだ。
というわけで、まずは近い眼科に行って診断を受けることにした。
つづく
ここまで読んでいただきありがとうございました。