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【60】スーパー盲腸になった話(1)
どうもこんばんは。今回は大学1年生のころ、盲腸になった話を書こうと思います。
盲腸…虫垂炎ともいいますね。右下腹部が「ウグッ」と痛くなる病気です。虫垂というところの具合が悪くなるんですね。
ふつうはこの病気、2.3日で治ります。手術はしますが、腹腔鏡手術というカンタンな?手術だし、入院もせいぜい1.2日で済むそうです。
「そうです」というのは、僕の場合はそうではなかったわけです。入院期間はなんと3週間。はてなぜそんなことになったのか…という話です。
※このテーマでは、お下品なお言葉がところどころ出てきます(う〇こ、ち〇ち〇)。そういったワードが苦手な方は、読むのをご遠慮ください。
ことの起こりは6月下旬ごろ。まだまだ大学の新入生感が抜けきっていない頃です。特に進学した大学にもともと友達がいたわけでもなかったので、とりあえず知り合った人に「ウへへ…LINE教えてくれないかな」みたいなことをしてたころですね。きもちわる。
そんなある日ふと、なにやらお腹に違和感がありました。
「…?」
なんかちょっとズキズキする。すこし痛い。
「お腹壊したな…」
僕はなかなか昔からブリブリブリクソンで、お腹をよく下していました。そんなよく食うわけではないんですけど、お腹が痛くなって下痢が…みたいなことがよくありました。
そう、最初はお腹をいつものように壊したと思っていたんですね。
ま、お腹を壊したときは寝るに限ります。
大学進学と同時に一人暮らしを始めていたので、とくに誰に言うでもなく布団にモゾモゾ。トイレでいろいろ出し切って、たいてい1.2時間寝れば腹痛は収まってくるものです。
で、起床。
「ありゃ、まだ痛いな…」
うーんあんまり収まりません。しょうがない、今日はずっと寝ることにしましょう。ということで風邪をひいたときのように1日中寝ることにしました。
–翌日–
で、翌日。
「まだ痛いやないかーい」
まだ腹痛が収まりません。こんな長引くのは珍しいな…とは思いました。「学校行くか…?」と迷いましたが、確かその日は1日休んで(というかサボって)家でゆっくりすることにしました。
どうも体温を測ってみたら、すこし熱もあるっぽい。
「うーんもしかして腹痛じゃなくて、夏風邪か?」
新学期始まって数か月、新生活に慣れずに体調を壊してきた記憶はこれまでもあります。どうも大学でもそれが来てしまったのかもしれない。一人暮らしを始めて、食生活がお菓子多めになったのも関係しているのかも…とかのんきなことを思ってました。僕のサボり癖は自分のせいじゃなくて、この盲腸のせいでついちゃったんでしょうね、うん。
そんで、翌日。
まだ痛みは治まらず。
「まじか!まじで風邪やん」
うーむ困った。今日は火曜日、第二外国語のスペイン語の小テストがある。しかもスペイン語のクラスは1週間に2回あって、もう1回の金曜日のクラスも今週は小テストでした。小テストというよりは中間テストで、タイミングが同じ週にかぶっていたんですね。
「なんでこんなときに…!ジーザス」
入学早々、神に見放されたようです。この第二外国語は、必修科目なので単位を落としてしまうとめんどうくさい。普通の科目は点数がとれずに落としてしまっても、単純にその単位がとれないというだけで、ほかの科目をまた受けて単位をとればいいだけです。でもこの第二外国語のような必修科目は、落とすと翌年も受けなければいけないんですね。ちなみに僕は英語のクラスを1学年下のひとたちと受けたことがあります。
なので1週間に2回あるスペイン語のクラス(先生はそれぞれ別)、小テストもちゃんと受けてそれなりの点数をとっておかないと単位がとれるか怪しい。つまり欠席したくない。
「スペイン語がある日だけ行くか…」
強行。いや病院池。
若さあふれる当時、バカだったなあと確かに思います。言えば追試とかも受けさせてくれただろうに。あんなにサッポロポテト食わなきゃよかった。
しかし病院嫌いというか、なかなかお医者さんにかかろうとしませんでした。だって例えば「あなた、あと2時間でハゲますね」とか言われたら怖いし。実家にいたら病院行けと言われてたでしょうね。
というわけで今週は、スペイン語のテスト優先。あとは家で寝ることに決定。
必死にスペイン語のテストを受け、速やかに帰宅。ポカリスエットがどんどん無くなるので、買い足しにいきます。
それで自転車にまたがろうとするわけですが、このまたがる動作のときに「ングッ!!」と右わき腹が痛みます。通常、腹痛っていうのはお腹全体というか、胃のあたり?が痛みますよね。なのに「なんで右側の部分がこんな痛いんだ…?」とは思いました。しかし今はポカリだ。砂漠にさまよう探検者のように、ポカリを求めて薬局へGo。
この盲腸、自然治癒はあり得ません。ごく初期だと「散らす」ことができるようですが、ほとんどは虫垂を切除するという手段をとるようです。腹腔鏡手術というのは狭い部分に穴を開けてする手術のことです。
なので水曜日、木曜日、症状は治まらないまま。風邪と思っているぼくは、「なんで熱が下がらへんのや…」と思うばかり。こりゃ週末は病院か、とさすがに思いました。
決戦の金曜日(かっこよく言ってるだけ)。スペイン語のクラスに必死の形相で行き、なんとか気力を振り絞って解答。終わったら即座に学校を後にします。
通っていた大学はけっこうクソ立地(失礼)だったので、最寄り駅からは徒歩数十分。いつもは歩いていましたが、
「今日は…バスを使おう…」
ケチンボな私ですが、さすがにお金うんぬん言ってられません。できるだけ徒歩移動なしの手段を選びます。
そもそもの通学ルートですが、「下宿から徒歩→A駅→B駅(乗り換え)→C駅→徒歩で大学」というようなルートでした。下宿のくせに電車で通学してて草。東京の都心の大学じゃあるまいに。
今回はテストからの帰りですから、C駅までをバスで行こうとしたわけですね。
ところがスマホで調べてみると、なんと同じ大学前の停留所からB駅までのバスが出ているではありませんか!
「おお!これならC駅に行く必要がないぞ!」
圧倒的僥倖。そのときはこう思いました。
しかし乗ってみると、まさかの激混み。C駅までのバスだったら座れたと思いますが、B駅までのバスはなかなかの乗車率でした。
「ンアーッ、立ちっぱか!!」
心で叫びながら、B駅に到着してくれるのを待ちます。ところが。
「いや直線で行かんのかい!!」
こんなん完全に僕が調べてないのが悪いんですが、バスというのは終点まで直線でストレートに進むわけでなく、いろいろ主要地点を経由しながら向かいますよね。ぼくの行きたい駅までは、ずいぶんと遠回りをして向かっていたのでした。
「しまった…所要時間を全然確認していなかった…」
結局立ちっぱなしでひたすら耐えるという苦行になってしまいました。たぶん風神とか雷神みたいな形相になっていたと思います。
なんとか家にたどり着き、倒れるように寝たのは言うまでもありません。明日の土曜日はたまたま母が来てくれることになっていたので、そのとき言おう…と思って寝ました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。次回、いざ病院へ。