- ブログ
- 大学生の思い出
【71】スーパー盲腸になった話(5)
続きです。
※いろいろ汚いと思います。苦手な方はブラウザバック推奨です。
目次
イレウス管を入れウス
腸内のゴミを吸い取るために「イレウス管」なるものを入れることを通知された翌日、朝8時ごろ。イケメン先生に別室に来るように言われました。
先生「それじゃあそこに寝てねー」
もう寝慣れた白いシーツのかかったベッドに横になり、施術を待ちます。何やら先生はたくさん管をたぐり寄せています。
先生「じゃ、これを鼻から入れて腸まで(マジで大腸まで)通します。もちろん痛いので、鼻にゼリー状の麻酔をしながらやっていきます」
聞くと高齢者の方々だと、管を通すときの喉の反応が弱いので案外苦しくない(それは言い過ぎ?)らしいんですが、ぼくは患者としてはまだ若め。間違いなく痛いことは想像に難くはありません。
鼻にゼリー状の麻酔をまんべんと塗られ、
先生「じゃ、入れるねー」
先っぽがいよいよのどちんこのあたりを通過し始めて、
その瞬間ー
んおおおおおおおおお!!!(悶絶)
いや痛すぎ。うん死のう。来世は猫がいいです。
食道がめちゃくちゃ拒絶反応してるのがわかります。「これ食べ物じゃないだろ!こ⚪︎すぞ!!」と食道が言ってるのがめちゃくちゃ伝わってきました。だがすまん、そこを空けてくれ。
先生も「うーんやっぱ痛いよね…頑張って」とボソッと。はい。なんとかやるしかない。この妊婦さんみたいに膨らんだお腹をなんとかしなければいけないのだ。
20分ぐらいですかね。ひたすら悶絶しながら泣きながら、管をひたすら入れられる苦行を経験し、なんとか終了しました。
先生「ふー終わったよ。どんなふうになってるか見てみる?」
すると先生は、ものの見事に管が鼻から食道、胃を通って小腸、大腸に通っているレントゲン写真(?)を見せてくれました。
こんな消化管って長いんだなあ…すげえ管の長さ…
何やらその綺麗さにちょっと感動。ぼくもよく頑張った。
管をつけながらひたすら寝て過ごす
ただ、ここからがスタートです。この通したイレウス管の先には吸入口みたいなのが付いてるらしく、どうもそれがゴミと判断したものをどんどん吸い取ってくれるそう。で、吸い取ってもらうことで腸を綺麗にして、動きが元通りになるのを期待するわけです。
てなわけで長ーい管は鼻から出て、掃除機のような機械につながっています。この機械に吸い取ったゴミが溜まっていくそうです。
イメージとしては、ダイソンの掃除機と半ば合体してる感じです。小さいこどもにウケそうですね。「ハハ、ウケるww」とか言われそう。ここからは24時間起きてる時も寝てる時も、管が鼻から伸びたまま、ダイソンくんと過ごすことになります。
で、管は通した後は痛くないのかというと、もちろん痛いです。ずっと異物が鼻から喉を通り抜けてるわけなので、唾液もうまく飲み込めないし最初なんかほぼ夜も寝れてなかった気がします。麻酔は施術中のみですから、まあしんどいしんどい。
ちなみに、こんな感じです
こんなの新感覚アクセサリーすぎます。渋谷の若者にぜひおすすめしたい。オシャレ度はあまり高くないけど、恋人を仰天させることができると思うのでいいサプライズになると思います。多分別れる原因になる。
体重計に乗ってみると
そんな間も、母は遠くから何度も看病に来てくれて励ましてくれました。ああ、本当にありがたやありがたや。スペイン語受けに行かなきゃよかった…
母の持ってきてくれた『都会のトム&ソーヤ』や『こち亀』を苦しいながらもなんとか読み(読んでるつもりになり)、気を紛らわしながら過ごします。できれば起きて体を動かし、せめて病室のあるフロアを2,3周してみます。やあ、周りのおじいちゃんおばあちゃんの視線が痛い。何しろそれなりの若者がダイソンの掃除機みたいなのを鼻に通しながら院内を歩いてるんだから視線を向けないわけにはいかないですわな。
で、そんなウォーキングをしていたら体重計を発見。体重計を見かけたら乗らなければいけないので、測定してみます。
確か最新の身体測定のときの体重は、59kg。
結果–
49kg。
!!???
目を疑いましたが、確かにそこには「49kg」の文字。一緒にリハビリに付き合ってくれていた母もこれには仰天。
まさかの10kg減。。
手術するまでは体調不良でご飯は食べてないし、手術後なんかは精神も身体も疲れ果てた結果、めちゃくちゃ体重が急激に減少してしまったようです。うーむ、これはもう骨だけと言っても過言ではないんじゃないか?
ちなみに退院後に行ったサークルの集まりで、先輩に「ガリガリすぎて誰かと思った」って言われました。しかもガリガリの先輩に。草。
それでもなかなか兆しは見えず
で、数日イレウス管もといダイソンと一緒に過ごしながら、腸内が浄化されるのを待つ日々でした。ゴミは吸い出されてるようだけれども、腸が動いた兆しが見えません。やはりおならやう⚪︎ちが出ないことには…意味がない。自分で老廃物を排出できなければどうしようもない。ベッドの上で「おならが出る姿勢」とかを調べて色々体を動かしてみるんですが、やはり身体は反応してくれません。
一度、先生に「少しお水飲んでみようか」と言われて1滴(本当に1滴)飲んでいたら、すぐに気持ち悪くなって吐いてしまいました。
先生「うーむまだ様子は見るべきですが、もしかしたらまた手術という可能性も少しあるかもしれません」
なんですと。それはやばい。うーむそんなのは勘弁してくれ。
果たしてどうなるぼくの身体。ここまでお読みいただきありがとうございました。